これまでのデメリットをメリットに変えたロボット | 自動化・省人化

これまでのデメリットをメリットに変えたロボット

こんにちは。常盤産業のブログ担当 上野です。「自働化」って言葉では理解しているけど、我が社には関係ないとお考えではないですか?自働化することで生産を止めることなく動かすことができます。今までのロボットが苦手だった多品種少量生産ができ、移動もプログラムも簡単、位置決めも不要な「賢いロボット」なら自働化するメリットがあるのではないでしょうか。今回はテックマンロボットについてご紹介します。 労働人口の減少は他人事ではない 少子化や高齢化により労働人口が減り続けています。この現象は、「今、現在」だけのことではなく、この先ずっと続くと予想されています。 ・スタッフを募集してもなかなか集まらない…・退職する人が増えている… こんなことがあるなら、もう労働人口減少化の影響を受け始めているかもしれません。 このままでは、どんなにお給料をあげても働いてくれるスタッフが集まらず、生産に影響がでてしまう可能性があります。 「今」だけでなく3年後、5年後の未来を見据え「自働化」を考えてみてはいかがでしょうか。 自働化で失敗しないために知っておくこと 自働化にはメリットだけでなくデメリットもあります。まずは自働化のメリット、デメリットについて知りどんな自働化が必要であるかをイメージしてみましょう。 【メリット】 人件費を削減できるロボットなら休日出勤も残業代も必要ありません。しかも1年365日稼働させることが可能です。 スタッフ育成の時間を削減できるスタッフを育成しても退職されるとまた一から育成しなければなりません。ロボットなら作業内容をプログラムするだけで作業ができます。採用のたびに何度も教える時間の節約が可能です 。 生産性を把握できるコロナ渦ではスタッフの急なお休みで生産性が変動し、苦労した方も多いはず。ロボットならそんな心配は無用です。生産性の設定も可能で月単位での生産数の変動にも対応が可能です。 一定の品質を保つことができる人がおこなう 作業で避けて通れないのが「ヒューマンエラー」。ロボットなら一定の「質」を担保することが可能です。 【デメリット】導入費がかかる設置するスペースや専用のスペースや導入費が必要になるプログラムを変更するのが大変ちょっとしたプログラム変更も技術専門スタッフに依頼が必要になる一台のロボットで行うことができる作業の種類に限りがある複数の作業をさせたい場合はロボットも複数台必要になるロボットが使いこなせないこともある作業内容にあわない自働化をするとロボットを使いこなせず、ロボットを監視するためのスタッフが余計に必要になる デメリットをメリットに変えるロボットがある テックマンロボットならロボット専用のスペースが不要でプログラムの変更も簡単、一台のロボットで複数の作業を覚えさせることが可能です。 さらには…・ロボットを簡単に移動できる・作業内容はQRコードで簡単に読み込ませることができる・カメラが標準装備なので位置決めが不要で作業できる・アームの先端を変えることで作業内容を無限大にできる テックマンロボットなら多品種少量生産の自働化にもってこいですよね。 例)午前は工作機械Aとして作業→午後は工作機械Bとして1台で複数の作業が可能 自働化は常盤産業におまかせください 実際に自働化するとなると、わからないことがあるのは当然です。 例えば・どの場所に設置するのがよいか…・どんな作業を任せることができるのか…など。 自働化をお考えなら、常盤産業にご相談ください。担当者がお話をお伺いし、貴社 にあったご提案をいたします。まずは下記お問合せボタンよりお問い合わせください。 自働化のことは常盤産業に!お待ちしております。

映画のようにロボットと一緒に働く日はすぐそこかも | 自動化・省人化

映画のようにロボットと一緒に働く日はすぐそこかも

こんにちは。常盤産業のブログ担当 上野です。 今回は弊社の自働化プロデュース業務についてご紹介します。「自働化」というとなんとなく「ロボット」を思い浮かべますよね。自働化とは人の代わりに機械設備などが何かを行ってくれることですが、ご想像のとおりロボットが活躍することも多くあります。ロボットと一緒に働くってなんだか映画みたい…。そんな近未来の時代がやってきたんですね。その背景には「人」「コスト」「品質」という大きな問題が潜んでいました。私たちに迫る大きな問題とは… 労働力減少問題をどう乗り切るか 内閣府が出した「人口・経済・地域社会の将来像」によると少子化の影響で年々労働力が減ってきているとのこと。総人口に対する労働人口(働く人の数)の比率は2014年でおよそ52%、2060年にはおよそ44%にまで減少してしまう予想です。労働人口44%というのは、働ける人が人口の半分以下になってしまうということです。深刻な問題です。 これから先、あらゆる産業において人手不足になる可能性がでてきます。 熟練のスタッフに任せていた作業もいずれは、他の人に任せていかなければなりません。しかしその人手が確保できない…企業にとっては、大きな問題ですよね。 解決策のひとつにあるのが「自働化」 人手不足の単純な解決策としては人材を集めることです。しかしその人がいない…新しい人材の雇用はなかなか難しい…。それならば人に代わり作業をしてくれる「ロボット」導入という方法もあります。 人に代わり作業を行うことを「自動化」といいますが、単に作業を行うだけでなく人のように製品の不良や不具合を見つけ機械を自動的に止めるという少し高度な作業を行うことを「自働化」といいます。 自働化すると何が解決できるのか 人が作業するうえで無くすことできないのがヒューマンエラー。原因は疲れや慣れによるものです。例えば ・つい見逃してしまった ・うっかりしていた ・見間違えたなど。 これらの原因で品質が落ちてしまうと企業の信用度もガタ落ち…。一度落ちた信用を回復するのは、至難の業で時間がかかってしまいますよね。 自働化ならこれらのエラーを防ぐことができ、品質の維持や向上が期待できます。 自働化するメリットは何がある? 自働化するメリットはエラーを防ぐだけではありません。自働化を導入した企業からは… ・時間をとられていた作業が短時間でできる ・作業専任者が不要なので他の業務ができる ・人手不足問題に悩まされることなく稼働できる というお声をいただいています。 自働化すればスタッフの負担を軽減&生産性の向上が可能 自働化するとスタッフが行う作業の「量」を減らすことが可能です。例えば、今までスタッフ1人が行っていた作業量を「100」とすると一部の作業を自働化するだけで「70」に減らすことも可能です。 そうなればスタッフも働きやすく長く勤めてくれる…なんてこともありそうですね。しかも機械設備やロボットは年中無休で働かせることができるため自働化によって生産性が向上すること間違いなしです。 未来を見据えて準備するのは自働化 今、スタッフに恵まれているからうちの会社は大丈夫。もしこの先、人手不足になったらその時に考えればいいと思っている方…。 たしかに今、お困りでないならすぐに導入を考えなくても良いかもしれません。 しかし自働化することで作業にかかるスタッフの数を減らせれば、新規事業や若手スタッフの教育など「この先のためにやっておいた方が良い」ということに取り掛かることができます。また顧客へのサービスにも時間や人材をかけることができるのではないでしょうか。 未来を見据え、今から準備することが事業の安定や拡大にもつながる可能性があるのです。 自働化するにはどうすればよい? スタッフの負担を減らすことができるだけでなく、品質維持にも向上にも大きく関係する自働化。でも自働化を始めるにはどうしたらよいのでしょう?当然、設備やロボットの導入にはお金も知識も時間も必要です。 それらを全て解決できるのが常盤産業です。弊社では、医療や半導体、食品製造などさまざまな分野の企業に導入実績があります。 ・どんな作業を自働化できるのか… ・どこに設置できるのか… ・いくらかかるのか… といったご相談は常盤産業までお気軽にお問い合わせください。まずは下記お問合せボタンより。お待ちしております!

生産現場のロボットたちⅡ 意外と知らない!?シリーズ5 | 自動化・省人化

生産現場のロボットたちⅡ 意外と知らない!?シリーズ5

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 危険な仕事や大変な仕事、単純な仕事を人間の代わりにこなしてくれるロボットたち。メンテナンスは必要ですが、文句も言わず働いてくれる、大変頼れる存在ですよね。 飲食店ではロボットが料理を持ってきてくれたり、オフィスの床をロボットが掃除してくれたり。すっかり身近ですね。ちなみに我が家の床もロボットが掃き掃除から拭き掃除までやってくれています。 そんなロボットたちは生産現場でも大活躍しています。生産現場のロボットたちは配膳ロボットやお掃除ロボットとは全く違う見た目をしていますよ。様々な種類がありますが、本日はその中から「意外と知らない!?シリーズ」第5弾として、スカラロボットをご紹介いたします。簡単なご紹介となりますので、詳しく知りたい方は書籍などでお調べください。 垂直多関節ロボットとパラレルリンクロボットのご紹介はこちら まず、「スカラ」とは、どういう意味でしょう?あんまり聞いたことのない言葉のように思います。 これ、実は長~い名前の頭文字をとった言葉なんです。「Selective Compliance Assembly Robot Arm」の頭文字をとって、SCARA、カタカナ読みをして「スカラ」。そこにロボットを付けてスカラロボットです。ロボットが重複しているような気もしますが……。 そのスカラロボットはどういうロボットなのでしょうか。別名、水平多関節ロボットとも呼ばれており、水平方向にアームが動くロボットです。多くのスカラロボットは4つの関節を持ち、そのうち3つは水平方向に回転する関節で、残り一つは垂直に動かすことができる先端部分の関節です。 水平方向の関節で素早く正確に位置決めを行い、垂直方向の関節で真上から対象に対して押し込みやネジ締めをするといったイメージですね。 スカラロボットの特長としては下記3点が挙げられます。 ・構造がシンプル 垂直多関節ロボットと比較すると構造がシンプルな為、比較的コストを抑えられる傾向にあります。また、制御や操作、メンテナンスがしやすい点もメリットですね。 ・高速での水平方向移動 水平移動に特化している為、水平方向の動作であれば高速・正確・柔軟に行うことができます。また、垂直方向に変形しにくく、押し込みなどの力が必要な動作が得意なことも特長ですよ。 ・省スペース 関節それぞれの動作が限られており、コンパクトな構造の為、広いスペースを必要としません。既存のラインに新たにロボットを導入する場合など、広い場所を確保できなくても導入しやすいですね。 スカラロボットのメリットをご紹介いたしましたが、逆にデメリットはというと、垂直方向の移動が苦手なことです。しかし、垂直方向の移動が必要とされない環境や仕事であれば、上記のメリットを存分に活かしてしっかり活躍してくれますよ。 そんなシンプルながら頼れるスカラロボットはどこで生まれたのでしょうか。 実は……日本生まれなんです! それまでのロボットは大量生産品に向いており、少量生産には向いていませんでした。そこで、少量生産向けロボットとして1978年に山梨大学の牧野教授が考案し、産学連携のスカラ研究会によって開発・製品化が進められたそうですよ。 さて、常盤グループではスカラロボットはもちろん、それ以外のロボットを活用した搬送工程、組立工程、仕分け工程、検査工程などの自働化をご提案しております。 「気になる」、「一度相談してみたい」、「こんな自働化はできる?」という方は下記お問合せよりご相談ください!

手の届く範囲で自働化ご提案 | 自動化・省人化

手の届く範囲で自働化ご提案

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 思い切ってちょっとだけお金を奮発したら生活が良くなった、という経験はありませんか? 例えば、車の購入時にライトをLEDにグレードアップしたら夜間のドライブが快適になった、とか、食器洗い乾燥機を導入したら毎日の手間が減った、とか、お給料日には家族や仲間と外食してまた一ヶ月頑張るぞ、と気合が入った、とか…… スーパーカーを購入したり、お手伝いさんを雇ったり、毎月高級フレンチのフルコースをいただく、ということはできなくでも、いつもよりちょっとだけお金をだしたら便利・快適になることってありますよね。さらに事故やストレスが減ったり、人間関係が円滑になったり、仕事を頑張れたり、とかけたお金以上の良い効果が生まれることもあります。 工場の自動化にも同じことが言えます。 人の手が一切なく、材料投入から完成後の検品・梱包まで全てAIやロボットなどが完璧に仕上げてくれる全自動工場は憧れますが、大変高額ですし、今既にある工場の場合は、改装中は仕事ができない、既に働いている方々の仕事を奪ってしまう、という懸念もあります。 しかし人手不足のこの世の中、危険な工程や単純な工程だけでも自働化したい!という想いを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで、常盤産業では小さな規模から始められる、人手不足対策の自働化をご提案しております。 10月18日(水)よりポートメッセなごやにて開催予定のメカトロテックジャパン2023では、低価格スタート可能な協働ロボットを使った自働化例を展示予定です。 展示機の特徴は… ・人間の作業者と共通の設備で仕事ができる 例えば工作機の扉など、従来の人間が開け閉めする想定で作られたものと、最初からロボットと連携して動く想定で作られたものは構造が違いますよね。 弊社では人間の使用を想定して作られた扉をそのまま使ってロボットが作業するシステムをご提案しております。 ・可動式 1台のロボットを今期は第一ラインで動かしたいが、来期は第二ラインに持っていきたいといったご要望にもお応えできる、可動式架台を採用しております。生産状況に柔軟に対応できますよ。 ・安価に安全性高く始められる 協働ロボットの従来価格の約半分で導入できるDOBOT社製協働ロボットを使用しています。安価ですが、協働ロボットなので柵は不要ですし、人と接触すると安全に停止する機能をしっかり備えていますよ。 少しの自働化で人手不足対策ができるだけでなく、貴重な従業員をより生産性の高いポジションに就かせたり労働災害を減らせたり、等の掛けた金額以上の効果が望めるかもしれません。 手の届く範囲で自働化を進めたい、自働化までいかずとも二人作業を一人作業にしたい、どんな方法がとれるのか相談してみたい、という方は、是非メカトロテックジャパン2023内、常盤グループブースにお越しください! 展示会情報は下記の通りです。 展示会名:メカトロテックジャパン2023(略称:MECT2023)会場 :ポートメッセなごや 新第1展示館・第2展示館・第3展示館期間 :2023年10月18日(水)~10月21日(土)開催時間:10:00~17:00 ※最終日21日(土)は16:00までブース :第3展示館 3D03 商談予約をしたい、招待状が欲しい、展示会には行けないけど相談したい、という方は下記お問合せよりご連絡ください。

生産現場のロボットたち 意外と知らない!?シリーズ2 | 自動化・省人化

生産現場のロボットたち 意外と知らない!?シリーズ2

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 最近、いよいよロボットが私たちの生活に身近になってきていますね。飲食店で人ではなくロボットが料理を持ってきてくれるのはもう珍しいことではなくなってきていますし、オフィスや家庭で床を掃除してくれるロボットも一般的になってきています。2017年にはソフィアという人型ロボットがサウジアラビアの市民権を取得していますよ。 さて、そんなロボットたちは生産現場でも大活躍しています。そのロボットたちは配膳ロボットやお掃除ロボット、人型ロボットとは全く違う姿をしています。 様々な種類がありますが、本日はその中から「意外と知らない!?シリーズ」第2弾として、垂直多関節ロボットとパラレルリンクロボットの2種類をご紹介いたします。 ・垂直多関節ロボット おそらく現在生産現場で最も使用されているタイプのロボットです。 腕のような形をしている通り、人間の腕のような動きをしますよ。4~7個の関節があり、これらは人間の肘や手首と同じように曲がったり回転したりする他、人間の腕にはない伸縮機能(直動関節)を有するものもあり、人間の腕以上の多彩な動きを実現しています。 まるで人間の腕のよう、でもそれよりも広範囲に素早く動くことができ、先端のツールを変えればものをつかんだり吸着したり、穴をあけたり溶接したり、多くの仕事を任せられる働き者! 溶接、梱包、組立、検査……と様々な用途で広く活躍しています。 ・パラレルリンクロボット こちらは垂直多関節ロボットとは全く違う見た目をしています。何型、となんとも言いづらい、少なくとも人間の身体のパーツのどことも似ていない形をしています。デルタロボットとも呼ばれ、これはこのロボットの姿がギリシャ文字の⊿(デルタ)に似ていることからそう呼ばれるのだそうですよ。 3つの稼働するアーム(右の写真上A,B,C)がツールを取り付ける先端部(D)につながっており、それぞれのアームが各軸を上下に動くことで先端部を立体的に動かします。 パラレルリンクロボットはシンプルな機構をしている為、導入コスト・メンテナンスコストが比較的低く、一方で3軸の動力が1点に集中する為、高速かつ精密な動作を可能にしています。軽いものの仕分けや組み立て、移動といった用途で活躍していますよ。 垂直多関節ロボットと比較すると用途は限定的ですが、得意分野では低いコストで大きなメリットを望むことができそうですね。 一口にロボットといってもそれぞれの特徴があることが伝わりましたでしょうか。今回ご紹介した2種類以外にも、生産現場では様々なロボットが働いています。 常盤グループでは垂直多関節ロボットやパラレルリンクロボット、またそれ以外のロボットを活用した搬送工程、組立工程、仕分け工程などの自働化をご提案しております。展示会にも出展していますよ。 気になる、相談してみたい、という方は下記よりお問合せをお願いいたします。

フルーツも潰さずキャッチ フィンガービジョン | 自動化・省人化

フルーツも潰さずキャッチ フィンガービジョン

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 指。今も昔も大変お世話になっている方が多いであろう身体の部位です。私も今指を使ってこの文章をキーボード入力しています。スマホを触るのにも、エレベーターのボタンを押すのにも、食事をとるにも何をするにも、指を使わない日はありません。 普段何気なく使用している指ですが、ちょっと注目して見てみると驚く程繊細な動きをしています。ピアニストやマジシャンの指はまるで魔法のように動きますよね。そこまでのプロフェッショナルでなくとも柔らかいものをつまむ時は優しく、硬いものをつまむ時は強くつまんだり、持っているものを落としそうになったらぐっと力をこめたり、私たちの指はとっても器用です。 とてもロボットには真似が出来なさそうです。ロボットはつかむものが固い金属でも柔らかい生花でも関係なく一定の力で把持しますし、対象物が滑り落ちても感知することはできません。 しかし、4月の名古屋機械要素技術展、常盤グループのブースに展示される「フィンガービジョン(FingerVision社)」なら人の指のようにものをつかむことができます! フィンガービジョンは汎用ロボットハンドに取り付けられる、触覚と視覚が融合した「視触覚センサ」付きの指です。 特徴は ・柔らかいものも潰さず把持 人間の指のような繊細な力加減により花や果物も潰さずに絶妙な力で把持できます。センサでリアルタイムに判断する為、事前学習は必要ありません。 ・滑り落ちるワークも落とさない 内蔵カメラで把持しているワークの動きを見ており、ずれを感知すると力を強めて落とさないようにします。 ・安価 ハードウェアの機構がシンプルで経済性に優れます。また、汎用ロボットに着脱できる為、ロボットの選定によりさらに安価に。 ワークを把持する面は黒い点の多数付いた透明でぷにぷにと柔らかい厚みのある膜のような「皮膚」で覆われており、その皮膚の内側にカメラが設置されています。 https://www.youtube.com/watch?v=6SbpfN5ed38 皮膚とカメラがあわさり、触覚と視覚で把持するワークの様子を常に監視、絶妙な力加減を実現しています。 また、カメラが直接ワークに触れることは無い為、鋭利なワークでカメラが傷つくこともありませんし、皮膚は安価に取替が可能ですよ。 この他にない、最先端で繊細な技術を弊社ブースにて実機展示予定です。「導入してみたいなぁ」という方も「一回見てみたい!」という方も是非ご来場ください。 弊社ブースでは他にも、仮想空間でロボット操作ができるシミュレーターや、工場内部のレイアウトや動線を確認できるVRシミュレーター、協働ロボットを使った整列・仕分けもできるパレタイジングソリューションなどを展示予定です。 展示会概要は下記の通りです。 ご来場予定の方は こちらよりe招待券を取得ください。ページ右上のボタンよりPDFがダウンロード可能です。 展示内容についてのご質問・お問合せは下記ボタンよりお願いいたします。

凸についてのはなし | 自動化・省人化

凸についてのはなし

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 突然ですが、この黄色いでこぼこしたブロック、ご存知でしょうか? そう、街中や駅で見かける点字ブロックですね。正式名称を「視覚障害者誘導用ブロック」と言います。視力が無かったり低下している人がこのでこぼこを杖や足の裏で確認して移動の助けにする為のものです。 この点字ブロック、実は日本生まれなんです!1965年に岡山県の三宅さんという方が考案し、その2年後の1967年3月に国道250号原尾島交差点付近に世界で初めて設置されたそうですよ。1970年には旧国鉄駅にも導入され、今では世界150か国以上で使われています。 点字ブロックにはいくつか種類があり、並んだ線が移動の方向を示す「誘導ブロック」、危険な場所や目的地を示す、点が並んだ「警告ブロック」があります。誘導ブロックに沿って歩いていると誘導ブロックの交差点や案内板の前、横断歩道や階段前などに警告ブロックがあるのを見つけられますね。 これらのブロックの形は、JIS規格で定められています……が、実はJIS規格で定められたのはつい最近、2001年のことなんです。それまでは様々な形・デザインの点字ブロックが作られていました。今でも古い点字ブロックの中には変わった形のものがあります。 色については明確な決まりはないそうですが、原則黄色とされています。日々見かける点字ブロックもほとんど黄色ですね。目が見えない人が使うものなら色なんて関係ないのでは?と思われるかもしれませんが、点字ブロックを利用するのは全く視力の無い方だけでなく、弱視者などの視力が全くないわけではないが見えづらい方も使用します。黄色はそのような目が見えづらい方にとって周囲の路面と見分けやすい色とされているのが理由だそうです。 目が見えない・見えづらい人にとって大切な点字ブロック、必要な人が利用できるように視覚に障害のない人は上に物を乗せないように気を付ける必要があります。 点字ブロックの上に駐車・駐輪したり、点字ブロックをふさいで立ち話をしたりしていると視覚障害者がぶつかったり自転車を倒してしまったりというトラブルが発生してしまいます。誰もが安心して歩けるように気を付けたいですね。 さて、点字ブロックは世の中に必要な凸ですが、塗装面の凸は無くしたいものです。 常盤産業の画像検査ではなんと光沢のある塗装面に発生した0.5mm以下のブツも発見することができます! 例えば、こういった光沢のある面。緑色の丸いシールの横に小さなブツがありますが、通常ですと撮像時に反射してしまったりしてなかなか検査の自働化が難しいワークです。 でも、光を当てる方向を変えて撮影し、PC上でランダムに着色した画像を組み合わせると……小さなブツも発見できちゃいます。これをAIに学習させれば自動で検査が可能ですね。 常盤産業の画像検査では、鋳物表面や光沢表面、透明素材、特大サイズなどの検査自働化しづらい・他社では断られた検査について、様々な手段で検出・自働化するご提案を行っています。一度相談したい、サンプルテストをお願いしたい、前後工程も併せて提案してほしい、という方は下記お問合せよりご相談ください!

切断、溶着、かしめまで!超音波の力 | 自動化・省人化

切断、溶着、かしめまで!超音波の力

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 超音波とは。人間の耳では聞くことのできない、非常に高い音のことです。一般的には20000Hz以上の周波数の音波を超音波と呼びます。 (Hz、周波数とは) この超音波、医療分野では胎児の診断や結石の破壊、漁業分野では魚群探知機や船舶のソナー、身近なところではメガネクリーナーや電動歯ブラシ、加湿器などに活用されています。幅広い分野で様々な働きをしていますね。 本日は弊社で取り扱っている超音波を活用した設備、日本アビオニクス製超音波発振機でできることの代表例をご紹介いたします。 ・超音波溶着調味料の小袋などの小さいもののシール溶接から自動車のサンシェイドやプリンタのトナータンク全周機密溶着などの大きいものまで対応しています。接着部分が弱くなることなく、母材と同等の接合強度をもちます。また接着剤が不要なので、環境負荷が低く、コスト低下も期待できますね。 ・超音波かしめ自動車や照明器具などの内部部品のかしめも超音波で対応可能です。熱かしめと比較して倍のスピードでかしめができ、周辺部品への熱影響も少なく加工できます。 ・超音波切断超音波なら樹脂、繊維、ゴムから食品まで、硬いものも柔らかいものもスムーズに切断できます。通常の刃物ではカットの際に潰れてしまいがちなケーキも、超音波切断なら潰れず、美しい切断面を実現できます。ロボットに取り付けての自働化も可能です。 https://www.youtube.com/watch?v=doG3w7LIuW0 なぜくっつくのか、なぜ素早くかしめられるのか、なぜきれいに切断できるのか、とっても不思議ですね。これは超音波の力の一部です。 超音波の力をより幅広く活躍させる為に、日本アビオニクス製の超音波発振機は200Wの低出力から5000Wの高出力、周波数も15kHzから60kHzと抱負なラインナップを揃えております。 どんなものが加工できる?こんな大きなもの/小さなものにも対応できる?専用設計をお願いしたい…、という方、まずは下記お問合せよりご連絡ください!

ロボットテクノロジージャパン2022 出展機紹介③ | 自動化・省人化

ロボットテクノロジージャパン2022 出展機紹介③

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 6月30日から開催される、ロボットテクノロジージャパン2022にて、常盤産業は固定カメラ1台で360°の外観検査を可能にする「画像検査装置 ティガー」を出展いたします。 ※写真は開発中のものです このティガー、様々な画像検査を可能にするスゴイ装置なのですが、特筆すべきはレンズ交換やカメラの移動、複数台のカメラも無しで360°の外観検査を可能にする機能です! どういうこと?何がスゴイの?と思われる方も多いでしょう。例えば360°にギザギザが配置されているギアを外観検査するとします。 一般的なラインカメラでは、ギア外周一周分パノラマ撮影は可能ですが、凹部分と凸部分に同時にピントを合わせることができません。凹部分を撮影する時と凸部分を撮影する時でカメラの位置をずらしてピントを合わせる必要があります。当然、凹と凸の間の側面を検査しようと思うとまた位置をずらす必要があります。 一方、エリアカメラと言われるカメラでは、凹凸が深すぎなければ凹部分も凸部分も同時にピントを合わせられますが、パノラマ画像にはできない為、360°を画像検査するには何枚もの画像が必要となってしまいます。一日に何千個、何万個と生産している中で、1つのワークにつき何回も画像検査工程をはさむのはあまり効率的ではありません。 では、ティガーではどうなるのでしょう? まず、ラインカメラ同様パノラマ撮影が可能なので360°全周分の画像を1枚にまとめられます。画像が1枚なら検査工程も1回なので、サイクルタイムの短縮が図れますね。 そして、エリアカメラ同様、凹部分も凸部分も同時にピントを合わせられる為、カメラを移動させたりレンズ交換したりしなくても、凹部分にも凸部分にもその間の側面にもピントを合わせられます。 つまり、ラインカメラとエリアカメラの良いとこどりをした画像検査装置です! さらに電気制御でピントを合わせられる液体レンズを搭載している為、凹凸の激しいワークや、多品種ワークの検査もカメラ移動やレンズ交換なしで可能です。 https://www.youtube.com/watch?v=7bNxobNCfwI 他の機能としては、形や色が違うワークが流れてきた時のみを撮影し記録するドラレコ機能があります。あらかじめNG品の特徴がわかっていれば、NG品のみを記録することができます。丁度、車に衝撃のあった時の映像だけロックするドライブレコーダーのようですね。 もちろん検査ソフトでの寸法測定やカウントも、AIソフトによる傷や色味などの官能検査も可能です。ルールベース検査とAI検査を効率良く1つの設備で実現できます。 常盤産業の画像検査技術を一つの装置にまとめた渾身のデモ機となっております。是非ロボットテクノロジージャパン2022現地で実物をご覧ください!展示会概要は下記の通りです。 他にもロボット制御システムや無人飛行ロボット ドローンなど、多数のデモ機を展示予定です。 行きたいけど招待状がない、という方は郵送いたしますので常盤産業までお問合せをお願いします。展示会には行けないけど是非詳しく知りたい、という方もお気軽にお問合せください。Web打合せも可能です。

常盤スマートFA事例集1 自働組みつけ装置 | 自動化・省人化

常盤スマートFA事例集1 自働組みつけ装置

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 製品の部品が自動搬送されて、複数の部品を機械が組み合わせて完成した製品が出来上がってくる。もはや現代の一部工場では当たり前になっている光景ですね。もちろん、作る部品や行う作業の内容によってはまだまだ人が一つ一つ作業している場所もありますが、大量で単純、特別な技能のいらない作業であれば自働化してしまいたいところです。 常盤産業の常盤スマートFAはそんな作業の自働化をする設備の設計・製作が可能です!例えば、こちらの設備です。 自働組み付け装置イメージイラスト 画像向かって右側から搬送チャックで運ばれてきた円筒ワークに、別ラインから運ばれてストックされている黒いふたの部品を設置、円筒ワークのガイド溝にはまるように上から力をかけて挿入しています。 この設備は弊社で全工程をご提案した例ですが、例えば、・搬送装置は既存のものを流用するので組付設備だけを製作したい・工程ごとにいろいろなメーカーに依頼をするのは大変!ライン丸ごと請け負ってほしい・ワークの大きさ・形状が変わったのでそれをサポートする治具を作成したいといった一部分だけ、または前後工程も含めたラインまるごとの設計・製作も可能なのが、常盤スマートFAの特徴です。 25年以上の経験と、様々な業界経験・ノウハウのある最良のパートナー企業様により、お客様のご都合や現場状況にあわせてご提案いたします!加工、組付、搬送や洗浄、検査工程など、生産現場の自働化をご検討されている方は是非一度、ご相談ください。

画像検査ラボ便りVol.6 鮭の切り身の骨検出 | 画像検査ラボ便り

画像検査ラボ便りVol.6 鮭の切り身の骨検出

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。本日は弊社の画像検査ラボの技術担当者が、美味しそうな実験をしていると聞いて、実験レポートを見せてもらいました。 今回、画像検査の対象としたのはこちら! 鮭の切り身です!程よく脂が乗っていて美味しそうです。ムニエルにしてもいいしかす汁なんかにしてもいいですね…。でも、今回は食べる為ではなく、なんと、「食用切り身魚の自動骨取装置」の開発を目指し、この切り身の骨を検出するテストを行う為に用意したそうです! 肉眼でも背骨(左の写真に青印をつけた部分)と、よーく見ると4本の長い骨(右の写真に青印をつけた部分)が見えますね。鮭の骨は固くて危険ですから、しっかり取り除きたいです。 ただ、これを画像検査で自動的にAIに骨を見つけさせるとなると、肉の色も場所によって違い、骨と肉の違いが微妙なところもあり、なかなか難しそうです。 ではどうするのかというと、赤・青・緑の三色の光を組み合わせて様々な色を作れる照明を使用して、肉と骨を見分けやすい光の色を探すそうです。で、こちらが青・赤・緑の照明でそれぞれ撮影した鮭の切り身の骨がある可能性のある個所をコントラストをつける為にモノクロで撮影した画像です。 青色照明 緑色照明 赤色照明 左から青色照明、緑色照明、赤色照明です。全てモノクロ画像なのに、見え方が全然違いますね。 赤色照明は(肉っぽくて美味しそうですが)骨と肉が同化してしまい、背骨ですらもどこにあるのかよく見えない状態です。 緑色照明は骨が白く見えますが、肉も明るい色に見えます。 青色照明はまるでレントゲン写真!…は言い過ぎでしょうか。肉は黒く、骨は白く、はっきりと分かれていて背骨も、そこから伸びる4本の骨もはっきりと確認できます。 これなら、青色照明を使えば骨を判別できそうですね!しかし、画像SIer(弊社の画像検査技術者)によると、まだ改善の余地があるそうです。なにかというと、ここ。 本来骨のない場所が白くなっています。これではAIがこの部分を骨と間違えてしまう可能性があります。この白い部分の正体は光の反射、ハレーションの発生です。次のテストでは、このハレーションが発生しないようにさらに照明に工夫を加える予定なんだそうです。また次のテスト結果をつかんだら記事にしますね。

インタビュー記事 自働化エキスパートに聞く | 自動化・省人化

インタビュー記事 自働化エキスパートに聞く

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 常盤産業の自働化事業部。25年以上の歴史の中で自動化生産ラインや専用機といった大きなものから、治具製作のような小さなものまで、設計・製作・立上げをご提案している部署です。 様々な製品を取り扱う常盤産業の中でも、案件ごとに一品一様で違うものをご提案する自働化という分野は、具体的な製品の紹介が難しく、今まで本ブログでもあまり紹介できていませんでした。 そこで、今回はその自働化事業部の自働化エキスパートの一人、A氏にインタビューして参りましたので皆様に常盤産業の自動化のリアルをお届けいたします! 田中:まず、常盤産業の自働化はどれくらいのエリアをカバーしていますか? A氏:日本全国です!以前は本社のある東海圏が多かったのですが、最近エリアを広げる為に組織を刷新しました。自働化事業部の中で、名古屋本社は西日本エリア、長野県にある東日本営業所は東日本エリアと担当を分け、その結果、近年では東北や関東の新規のお客様も増えていますよ。 田中:常盤産業といえば東海エリア、特に自動車業界・工作機業界に強い会社!というイメージだったのですが、東北や関東のお客様も増えているのですね。あ、もしかして、お客様の業界も広がっていますか? A氏:広がってますよ!自動車業界以外の新規のお客様も増えています。電子部品や半導体、食品やコスメなど……どんな業界でも対応できます。 田中:食品やコスメ業界もですか!? でも、異業種のお客様だと業界の常識や設計・施工時に気を付けるポイントが違ったりして苦労するように思うのですが、何か秘密がありますか? A氏:業界毎にお客様からの要求やニーズが異なりますので、25年以上の経験とノウハウを活かし、更にはそれぞれの業界・案件ごとにノウハウのある最良のパートナー企業様と共にご提案させていただいておりますよ。 田中:それならきっとお客様も安心してお任せいただけますね。 田中:でも、名古屋と長野の拠点から日本全国へって、地理的に大変ではないですか?お客様も遠慮されてしまうのでは…… A氏:今はWebが活用できるので、そこまで問題ではないんですよ。Webミーティングで顔を合わせて打合せたり、3D CADを使用したデザインレビューを行ったりすることで遠方のお客様も効率よく、すれ違いのないように商談を進めています。もちろん、施工時や面直での打合せが必要な時にはすぐに訪問します!当然このご時世ですから、感染予防もしっかりしていますよ(笑) 田中:さわやかな笑顔をありがとうございます。ところで、最近の案件で困ったことや苦労したことはありますか? A氏:もちろんありますよ(笑) あるお客様からの案件で、直行ロボットを使用した構想をいただいたんです。でも、直行ロボットだと部品点数も多くて予算が厳しくて……。そこで、6軸の垂直多関節ロボットに変更してご提案しました。 田中:え!?直行ロボットより6軸ロボットの方が高価だと思うのですが……!?どうなったんですか? A氏:垂直多関節ロボットに変更した結果、ステーション点数(ラインの長さ)や部品点数を減らすことができて、予算を抑えることができました。スペースも抑えられましたよ。お客様にも喜んでいただけて、4~5社ほどの候補の中から選んでいただけました。 田中:おおお!安くなったんですか。それに4~5社の中から選んでいただけるなんて嬉しいですね!最初の構想とは違っても、お客様のニーズにぴったり合ったんですね。 田中:最後に、常盤産業の自働化のミッションを教えてください。 A氏:今までもこれからも、人に代わる自働化システムをお客様にお届けすることです。 A氏:就労人口の減少や、雇用延長が必要となってきている世情から、今後、人の手での単純作業を根本から見直すことが必要になっていきます。それでも、企業様ごとに考え方や必要な自働化っていろいろだと思います。常盤産業では、様々な考えを持ったお客様それぞれに、最適な自働化システムをご提案していきます。 田中:Aさん、本日はありがとうございました! いかがでしたでしょうか。 A氏には今後も取材を続け、本ブログで常盤産業 自動化の技術や実際の導入事例などを紹介していきますので、是非 引き続きご覧いただけますと嬉しいです。 常盤産業ではものづくり現場の自働化をサポートしております。 工場やライン丸ごとの自働化はもちろん、まずは搬送装置や検査装置を、まずは作業を効率化する治具を、というご相談にも最適なご提案をいたします。 一度相談をしてみたい、他社では断られたのだけどやっぱり自働化したい、という方は是非、常盤産業 自動化事業部へご相談ください。お問合せは本ページ右上のお問合せ、またはお電話・お近くの弊社担当者を通して常盤産業 ブログ担当 田中までお願いします!